健康な人も減塩食を!塩分の摂りすぎがもたらす健康トラブルとは?
出汁のうまみを生かすことで、塩分を抑えながらおいしくいただけるよう工夫されている和食。ユネスコの無形文化遺産に登録されたこともあり「日本人は塩分の摂取量が少ない」と誤解していませんか?
しかし、和食には焼き魚やみそ汁といった塩分を多く含むメニューも多く、世界的にみると実は日本は減塩後進国。塩分の摂取量が問題視されています。
塩分を摂りすぎると血圧が高まり、さまざまな病気のリスクが高まることがわかっています。健康に不安のある方はもちろん、今は健康な人も将来のリスクを減らすために普段から減塩を心がけなければなりません。
単に塩分を減らしたメニューは味気なくなりがちですが、工夫次第で美味しい減塩食を作ることは可能です。塩分量を抑えつつ美味しく食べられるメニューの提案で、健康意識が高い層のニーズに訴求しましょう。
1日に必要な塩分量は?
健康のためには減塩が大切だということはほとんどの人がご存じだと思いますが、味の面でも栄養の面でもまったく塩分を摂らないわけにはいきません。では、具体的に1日どのくらいまでなら塩分を摂取しても良いのでしょうか?
日本人の塩分摂取量は、世界基準に比べても多めです。世界保健機関(WHO)の食塩接種目標は1日5グラムと定められており、アメリカの心血管疾患予防のためのガイドラインでは1日3.8~6.0グラムが推奨されています。
一方、日本では、厚生労働省の発表した「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」によると、18歳以上の男性は1日当たり8.0グラム未満、18歳以上の女性は7.0グラム未満という塩分量が目標。日本高血圧学会減塩委員会は、1日6グラム未満の摂取量を推奨しています。一方で実際の日本人の成人1日当たりの平均摂取量は、2012年の時点で男性11.3グラム、女性で9.6グラムでした。
ここ数年だけでも医学雑誌に塩分摂取量に関する論文が盛んに報告されており、実は正確な塩分摂取量の目安はまだ決着がついていません。
この論文の中には、食塩の摂取量7.6~15.2グラムを推奨しているものもあれば、5.0グラム以下を推奨しているものもあります。いずれにしても摂取量が多いと血圧が上昇し、死亡や心血管疾患のリスクが高まります。
高齢化社会を迎えている日本では減塩の必要性がより高いと考えられるため、日本高血圧学会の推奨する1日6グラム未満を目安に考えると良いでしょう。
塩分の摂りすぎは病気以外にこんな健康トラブルを引き起こす
塩分を摂りすぎると血中のナトリウム濃度が高まり、血圧が高くなります。高血圧は心臓病や脳卒中といった深刻な疾病の要因となりやすく、若い人でも妊娠高血圧症候群、胃がんなどのリスクが高まります。
食塩の摂りすぎそのものが、血圧を高めるだけでなく脳卒中や心臓病、腎臓病などの病気を引き起こすこともわかってきました。日本人に多い胃がんや骨粗鬆症などの疾病にも関連しています。
長崎大学病院 泌尿器科・腎移植外科の松尾朋博氏らの研究によると、塩分の摂りすぎは夜間頻尿の要因のひとつともなるそうです。
また別の研究では、塩分を過剰摂取すると筋肉中のたんぱく質分解が促され、その分のエネルギーを補充するために食欲が増進するということも報告されています。つまり塩分を摂りすぎると過食につながりやすいわけです。もちろんその状態が続くと、肥満の要因ともなるでしょう。
このように塩分を摂りすぎると病気のリスクが高まるだけでなく、さまざまな健康トラブルを引き起こします。日本人の塩分摂取量は世界的にみてもかなり多目なので、普段から減塩を意識した食事を心がけることが大切です。
「減塩」をうたった商品の開発も進んでいますが、まだ「味が薄いのでは?」「美味しくなさそう」といったイメージがあるためか、それほど普及が進んでいません。美味しく食べられてストレスなく減塩できる商品やメニューを提案すれば、市場の開拓につながります。
手軽で安全な減塩の業務用お惣菜を取り入れてみては?
減塩には「香辛料や香味野菜を生かす」「塩分量の少ない調味料を用いる」など、いくつかのコツがあります。ただ、それらを意識して毎日の食事を作ることはなかなか大変です。そこでカネハツ食品では、毎日の食事の手間を減らしながら減塩につながる商品開発を進めています。
「減塩ごま昆布」「減塩しそ昆布」「減塩椎茸昆布」などの商品では、一般的な佃煮(日本食品標準成分表2015年版「こんぶつくだ煮」)に対して食塩相当量を25%カットしました。もちろん美味しさはそのままです。
日本食品標準成分表2015年版 「こんぶつくだ煮」 |
7.4g |
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カネハツ減塩昆布 | 5.2g |
*ごま昆布の数値 食塩相当量/100g
当社の商品はすでに美味しく食べられる状態になっているため、「あえる」「トッピングする」などの手軽な調理でご使用いただけます。給食などのメニュー開発用にサンプルのご用命も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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