栗の種類、知ってますか?
暑い夏も過ぎ去り、実りの季節である【秋】を迎えようとしています。「スポーツの秋」「読書の秋」と様々な「秋」がありますが、やっぱり一番は【食欲の秋】! 暑い夏を乗り切り、低下していた食欲が戻ってくる方も多いハズ。秋が旬の食材でしっかりと栄養を蓄え、来たる冬にも備えたい所です。
皆さんは「食欲の秋」「秋の味覚」といえば何を思い浮かべますでしょうか?
松茸? 秋刀魚? 栗? それともさつま芋?
マイボイスコム株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:高井和久)が実施した『秋の味覚』に関するインターネット調査では、下記の結果となっています。
上位3品は「秋刀魚」「栗」「梨」でそれぞれ5~6割を占めています。また「柿」「新米」「ぶどう」「マツタケ」については3割強~4割を占めている状況となっているようです
カネハツ食品でも「秋の味覚」として人気のある「栗」を使った製品を多数取り扱っています。
今回は「栗」について少し詳しくご紹介させていただきます。
「世界四大栗」って何?
栗にはさまざまな品種が存在しますが、「世界四大栗」ってご存知ですか?
◆アメリカグリ
1904年に「焼き枯れ病」で壊滅してしまった為に現在では北米の一部でしか栽培されておらず市場へはほとんど流通していません。病気に弱く日本での栽培は困難なようです。
◆西洋グリ
ヨーロッパ全域で栽培されている栗。
日本の栗より実が小さく渋皮が剥きやすいのが特徴で、焼き栗にしたりマロングラッセの原料にすることが多いです。しかし日本国内では環境に適さない為、日本での栽培はほとんどされていません。
◆中国グリ
やや小型で渋皮も剥きやすく実がしまって割れにくいのが特徴です。日本では天津甘栗として有名です。日本では栽培されていませんがその理由としては栗の害虫である「クリタマバチ」の被害を受けやすいからだといわれています。
◆日本グリ(和栗)
実が大きく風味がとても良いのが特徴ではありますが、渋皮が剥がれにくく身が割れやすいといった特徴もあります。品種は100種類以上あります。
日本の栗(和栗)の品種は?
日本の栗の品種は100種類以上あるといわれています。その中で主要な栗の品種をご紹介します。
品種名 | 熟期 | 特徴 | 樹勢 | 樹姿 | 果実の 大きさ |
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早生種 | 森早生(モリワセ) | 超早生(8月下旬から9月上旬) | 豊多摩早生×日本栗系朝鮮在来種の実生中より選抜した品種。中実。 | 中 | やや直立 | 中 |
丹沢(タンザワ) | 早生(9月上旬) | 乙宗×対象早生の交雑実生より育成。樹の姿はやや開張性、樹勢は強。 | 強 | 開張 | 大 | |
伊吹(イブキ) | 早生(9月中旬) | 銀寄×奥多摩早生が両親。タンザワと筑波の収穫期のはざまを埋めることのできる品種。栽培適応性はかなり広く、低湿地帯でもよく結実する。 | 中 | 開張 | 大 | |
国見(クニミ) | 早生(9月上中旬) | 丹沢を母、石鎚を父として交雑実生したもの。樹勢は中から弱。開花期は筑波と同時期。肉質は粘質。 | 中 | 開張 | 大 | |
中生種 | 筑波(ツクバ) | 中生 | 岸根×芳養生の交雑実生により育成。樹の姿は直立生。大粒種。果実は甘く、貯蔵性よい。豊産型。 | 強 | 直立 | 大 |
利平(リヘイ) | 中生 | 岐阜県大桑村土田氏の自園にて発見された偶然実生。樹勢強く、大果で外見美しい。熟期は銀寄より早い。焼き栗、栗粉に適する。 | 強 | 開張 | 大 | |
銀寄(ギンヨセ) | 中生からやや晩生早生 | 丹波栗の代表的品種。筑波よりやや遅く9月下旬から10月上旬に熟す。大粒種で光沢あり。クリタマバチに強い。樹齢長い。 | 強 | 開張 | 大 | |
晩生種 | 石鎚(イシヅチ) | 10月上旬 | 岸根×笠原早生の交雑実生。樹姿はやや開張。樹勢弱く、開花期は丹沢と同じ。かなりな大粒種。果実は20~23g程度。若木からよく結実し、密植栽培に適する。きわめて豊産性。貯蔵には最適。 | 中 | 開張 | 大 |
岸根(ガンネ) | 晩生 | 山口県原産。果実は肉質緻密で品質よい。樹勢強く、貯蔵力強い。クリタマバチにも強い。果実は30g程度。成樹になると安定して多収。隔年結果性はなく、経済樹齢も長い。 | 強 | 直立 | 大 |
上記の様に日本の栗にもたくさんの品種があります。その中でも生産量が多いのが「筑波」「丹沢」「銀寄」の3種となり、この3種で6割程度の生産量を占めています。
カネハツ食品では熊本県産の栗を使用した「プレミアム栗きんとん」を毎年おせち料理として発売していますが、こちらで使用している栗の主な品種としては「筑波(ツクバ)」となっています。
年末限定!熊本県産栗を使用したプレミアムな栗きんとん
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皆さんも是非スーパーの秋の青果売り場をのぞいてみて下さい。どんな栗が販売されているか見て、食べ比べをしていただけたらきっと面白いと思います!
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