人手不足な職業・人余りな職業
今、深刻な人手不足が続いており、中には”人手不足倒産”という状況も発生しています。そして就職戦線では、自社で将来の活躍を期待する新卒採用が過熱ぎみ。人材を確保するため、早めに内定を出し、囲い込もうとする企業が少なくありません。
しかし、大手をはじめ人気企業は競争率が高く、業界や職業によって、「人手不足」の職業もあれば、逆に「人余り」となっている職業もあるといいます。
では具体的に、どういった職業が人手不足、人余りなのか?就職活動を進めるうえでも、その傾向を知っておくのは意味のあることでしょう。
それを知る手掛かりになる統計が、厚生労働省が毎月発表している「一般職業紹介状況」となります。これは、全国のハローワークに寄せられる企業からの求人数と、仕事を探している労働者の求職者数を集計したもので、有効求人数を有効求職者数で割って算出する「有効求人倍率」は、景気や労働市場の状況を知る指標として知られています。
有効求人倍率は、求人数と求職者数が同じなら1倍となりますが、求人数が求職数より多ければ1倍以上となり、逆に少なければ1倍を割り込みます。
つまり、数字が1倍より大きければ大きいほど、企業は人手の確保に困っている状況(人手不足)で、1倍より小さければ、容易に人集めがしやすい状況(人余り)ということになります。
今回はそのデータを使い、「人手不足が深刻な職業」をランキング形式で調べてみました。
職業別労働市場関係指標
職業別労働市場関係指標(実数)(2013年度~2018年度)
【参考】厚生労働省 一般職業紹介状況(職業安全業務統計):https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1.html
対象の職業は、職業分類のうち、中分類55職業と中分類がない大分類3職業、全58職業。2018年度の求人倍率の高い順に並べました。
※なお、ここで表記している有効求人倍率のデータは、常用者(雇用期間の定めがないか期間が4カ月以上)で、パートタイムを除いた数字となっています。さらに、職業別の数字は季節調整前の原数値のみしかないため、報道などで発表されている季節調整済みの数字と乖離がある。2018年度の全職業の数字は1.46倍で、2013年の0.87倍から上昇しています。
人手不足な職業ランキング
1位は建設躯体工事の職業、建物の骨組工事をする仕事でした。ここには型枠大工、とび工、鉄筋工などが該当します。有効求人倍率は10.68倍、10社が募集しても1人しか応募者が見つからないという、超人手不足状況です。東京五輪を控え建設ラッシュが続き、人手を求める動きは強くなっています。
2位は警備員などの保安の職業で7.94倍。こちらは2013年比8割以上増えています。建設ラッシュの影響で配置が必要な警備員の需要は高い状況です。
同様に、3位建築・土木・測量技術者(5.57倍)、5位建設の職業(4.79倍)、6位土木の職業(4.73倍)と、建設関連の職業が上位に並んでいます。
医療・福祉系も慢性的に人手不足です。医師、歯科医師、獣医師、薬剤師が4.51倍で、8位に入っています。2013年の6.91倍から下がったが依然として高水準。介護サービスの職業は4.06倍で11位。求職者数は約3000万人と、2013年から3割近く増加していますが、有効求人倍率も4年で1.5倍以上になっています。
7位は生活衛生サービスの職業(4.56倍)で、美容師やクリーニング店などに勤務する人が該当します。9位は外勤事務の職業(4.15倍)。公共料金の集金員などが該当する職種です。
求人数が多い職業の主なものでは、19位自動車運転の職業(3.01倍)、25位商品販売の職業(2.59倍)、28位保健師、助産師、看護師(2.28倍)、33位営業の職業(1.84倍)などとなっています。2013年と比べてみると、保健師、助産師、看護師は、求職者数が増えて倍率が下がっていますが、商品販売の職業、営業の職業については、当時1.0倍前後でしたが、現在はかなり上昇しています。
反対に、人余りな職業は?
では人手不足とは反対の有効求人倍率がなお1倍を下回るような、「人余りな職業」の傾向を見てみましょう。好景気が続く中、全体的に倍率が上昇しており、1倍を下回る職種は、2013年の26職業から2018年は10職業に減っています。
最も倍率が低いのは、58位のその他の運搬・清掃・包装等の職業で、0.30倍。商品の仕分け作業や、軽作業、公園整備・清掃の仕事などが該当します。次に少ないのが、57位の一般事務の職業で、0.39倍という数字でした。オフィス系の事務職は、人余り状況が続いており、53位事務用機器操作の職業(0.63倍)、51位会計事務の職業(0.83倍)などが1倍を下回っている状況。事務の効率化や機械化などが進み、人手を必要としなくなっているのが背景にあると思われます。
ロボット化やAI(人工知能)化が進む製造現場でも、54位製造技術者(0.62倍)、50位機械組立の職業(0.84倍)などが1倍を下回ります。56位美術家、デザイナー、写真家、映像撮影者(0.53倍)、55位船舶・航空機運転の職業(0.60倍)、52位鉄道運転の職業(0.66倍)などの専門職についても、低い状況が続いています。
当社がお手伝いできること
人手不足が深刻化している現代において、ロボット化やAI化により人の手を必要としない仕事が増えてきています。労働人口の減少により、このような機械化は必須となりますが、それと同時に“働く場所”が減っていくのも事実です。
身近なところでいうと、スーパーやドラッグストアなどの小売店での売場管理(品出しや在庫管理など)の求人に対する応募が減っているということをよく耳にします。
また、前述の通り、医療・福祉関係でも顕著といわれています。
そんな中、当社がお手伝いできるのは、こだわりの簡便惣菜・煮豆・佃煮のご提供となります。真空商品を取り扱っている小売店や飲食店は増加傾向にありますが、当社は和洋・真空・フレッシュタイプの惣菜など様々な商品を製造しているため、お客様にあったご提案をすることが可能です。
業務用煮豆:http://catalogue.kanehatsu.co.jp/archives/2010/09/17-195302.html
業務用佃煮:http://catalogue.kanehatsu.co.jp/archives/2010/09/17-195229.html
フレッシュタイプの惣菜:http://catalogue.kanehatsu.co.jp/archives/2010/09/17-194844.html
真空タイプのサラダ:http://catalogue.kanehatsu.co.jp/archives/big1/
真空タイプの和惣菜:http://catalogue.kanehatsu.co.jp/archives/ajinobunnkaya/
更に、MAP包装(ガス置換包装)という画期的な包装方法と佃煮・煮豆を製造し70年以上続く製造メーカーである当社の商品力・ノウハウを合わせることにより、これまで実現し辛かったカテゴリーの商品の「賞味期間の延長」を実現させました。
チルド包装の賞味革命!MAP包装(ガス置換包装)とは?:https://btob.kanehatsu.co.jp/article/a43
みなさまが抱えている「人手不足問題」を、我々も一緒になってご協力をさせて頂きたいと思っておりますので、少しでもご興味を持たれましたら、お気軽にお問合せくださいませ。
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