ビタミン・ミネラルを豊富に含む”海の野菜”「昆布」
ビタミン・ミネラルを豊富に含む”海の野菜”「昆布」
乾燥した昆布を見たことはあるけど、海に生えている昆布を見たことはない、という方は多いのではないでしょうか。
海底から生える天然物の昆布は、長いものだと10mにもなります。さらに、海藻のなかでは幅が広いことから、古くは「ヒロメ(広布)」と言われました。
また、喜ぶ(よろこんぶ)という語呂から、お祝い事にも欠かせない食材です。
昆布は世界中に生育していますが、食用にしているのは東南アジアの一部と日本だけです。 日本の沿岸には北から南まで昆布は生えていますが、美味しく食用にできるものは北海道沿岸と三陸の一部に限られます。採集時期は7~9月です。
一方、需要は関西から沖縄にかけて多く、おだしや佃煮、お惣菜などさまざまな料理に使われるようになりました。
昆布に含まれる栄養
海のエキスを十分に吸収して育った昆布は、「海の野菜」とも呼ばれる栄養豊富なアルカリ食品です。
「ビタミンA・B群」やミネラルが豊富で、特に、骨を作る「カルシウム」、貧血予防の「鉄」、塩分を排泄し血圧を下げる「カリウム」、新陳代謝を活発にし甲状腺の機能を正常に保つ「ヨウ素」が多く含まれます。
また、消化吸収されやすい単糖類や脂質などの栄養素は少なく、低エネルギーで良質の水溶性食物繊維である「アルギン酸」や「フコイダン」も豊富です。
アルギン酸は血圧を下げるほか、腸内の余分なコレステロールを排泄する作用があり、フコイダンは胃や肝臓の機能や全身の免疫力を向上させたりガン細胞を消滅させる働きがあるといわれます。
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